子育てと仕事の両立について、社会の関心が高まっています。育児・介護休業法の改正により、男性の育休取得も促進される中、実際の取得者はどのような経験をしているのでしょうか。
今回はトラストバンクで育児休業を取得した3名の社員に、取得前の不安から復職後の働き方まで、座談会形式でお話いただきました。
【座談会メンバー】
(写真右から)
福寿さん 地域ソリューション部 ふるさとチョイス⾃治体マーケティンググループ所属。2022年3月~8月に育休取得。復職後は主に北海道エリアの自治体支援を担当している。
野辺さん パブリテック事業部 プロダクトグループ所属。2024年2月~7月に育休取得。LoGoフォームのカスタマーサポートを担当。
佐藤さん(オンライン参加) チャネルビジネス部 アライアンスマーケティンググループ所属。2024年5月~6月末に育休取得。グループマネージャーとして新規寄付者獲得施策を推進。
福寿さん: 私の場合は第1子の出産だったこともあり、そもそも育休制度自体がよくわからない状態でした。「どうやって申請するの?」「いつまで取れるの?」という基本的なことから不安でいっぱいでしたね。
でも、人事の方が本当に親身になってサポートしてくれたんです。制度の説明だけでなく、取得中の助成金申請スケジュールまで細かく教えてくれました。さらに驚いたのが、別会社に勤務する夫用にも、育休制度についての資料を用意してくれたこと。残念ながら夫は取得できなかったのですが、会社のサポート体制の手厚さには本当に感謝しています。
**野辺さん:**私は、育休を半年間取得しました。最初は長期の取得なんて考えていなかったのですが、取引先企業の方が1年間の育休を取得すると聞き「時代はそういう方向に向かっているのかな」と気づきました。
ただ、1年間となると業務から完全に離れてしまうのではないかという不安もあったため、半年くらい取りたいと上司に相談したところ、快く許可をいただけました。会社の理解があったからこそ、安心して取得を決められましたね。
佐藤さん: 私の場合、2か月ほど育休取得したのですが、当時は複雑な状況がありました。実は、育休取得予定の1か月前が、組織改編で新しいチームのマネージャーに就任したタイミングでした。そのため新しいチームメンバーには申し訳ない気持ちもありましたが、上長が「しっかりフォローするから、安心して取得してください」と背中を押してくださいました。
福寿さん: 私の場合、育休中の不安は「会社とのつながりが絶たれてしまうのでは」でした。会社支給のPCやスマートフォンを返却した時、「このまま忘れられちゃうかも……」という心配があったんです。
しかしここでも人事の方が、各種申請期限の確認だけでなく、近況を気遣ってくれるメッセージなどもくださったので、安心することができたことを覚えています。月1回か2ヶ月に1回くらいのペースでしたが、この”つながり”があったからこそ、安心して育児に専念できたと思います。
佐藤さん: 私は出産直後の一番大変な時期に取得したのですが、育児の勉強が不十分で、指示待ち状態で妻に怒られることも……。ただ、この時期に育休を取って良かったと強く感じたのが、睡眠の問題です。新生児の睡眠時間は不規則で、夫婦どちらかが寝不足になりがち。育休中は交代で睡眠時間を確保できたので、お互いの体調管理ができました。妻からは、もう1ヶ月追加で取ってほしかったという話もありましたね。